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2030年「なつかしい未来」に向けて

人口減少問題と重複するが、明治維新、日本の人口は3300万人であったが維新以降、「国家神道」という柱を作り上げ「富国強兵」をもとに産業革命 第2次戦争を経て日本の人口は7000万人に急激に増加し、終戦後は富国強兵から経済成長という「価値」となり、消費は美徳などのスローガンをかかげ急成長と人口増加を続け、2004年には1億2700万人となり、2005年からは人口減少社会に入っています。 物質的な富の拡大あるいは功利的な損得のみに意識を集中させていった。しかし90年代前後から、そうしたパターン自体が根本から維持できなくなり、かといって経済成長に変わる価値や土台を見出すこともできず何をよりどころにすればよいかが見えぬまま途方に暮れているというのが現在の日本社会ではないだろうか。 日常生活の中で、庶民は ものを大切に ということを子どものころから教育されてきた部分がある。高度成長時代は「消費は美徳」といわれ、高度成長期に作られた石油製品は修理するより買い換えた方が安いという消費行動に慣れさせられてきている部分の中で、その便利さ故、古の伝統工芸品は保存伝承という部分は残されているが庶民の日常生活から離れて行ってしまっている。それが長く続くことで流通経路が廃れ、再生がむつかしくなってきていると思う。 これからの社会、自然や環境を重視する一人一人がそれぞれの創造性や多様性を発揮し楽しんでいく、ゆとり社会に変わってきている中で、ものを大切にするという人間の道徳観が消費生活のスタイルのなかで捨て去り、失ってきたものを、もう一度再発見 再評価し、取り戻していく、「なつかしい未来」に帰っていく時代に変わっていくのだろうと思われる。これからの人口減少問題の中で、人に優しい時代に向けて伝統工芸品は人間の生活のこころのゆとりをもたらす生活用品になっていくのではないかと思う。それを今日ある流通経路で浸透させていくことが必要と思う。 これからは、伝統工芸品の技術を伝統工芸品としてではなく、もう少し日常生活の中に定着していくような物として活かしていくことも重要なのではないか。


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